サラリーマンが副業をする理由は様々です。
ためしにgoogleで「サラリーマン 副業」で検索してみますと、「サラリーマン 副業」に続く文字候補は以下のように表示されます。
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会社にばれないような5~20万円の範囲の副業がよく検索されているようですね。
某大手転職サイト調べでは、17%のサラリーマンが副業経験ありと回答していて、その中の約56%が20代、41%が30代なのだそうです。
6人に1人が経験していることになります。
サラリーマンの平均年収(国税庁、平成25年民間給与実態統計調査)の推移を見てみますと、平成9年の467万円から下がり続け、平成21年には406万円となっています。
約60万円程の落差がありますから、12%ほど減少したことになります。
アベノミクス効果で大手企業を中心に業績が回復し、雇用も回復の兆しが見えている、と言いながらも平成25年は414万円。
一番低いレベルから8万円程は増えていますが、同時に税金も上がっていますから、「手取り」を意味する可処分所得は依然として、理想とかけ離れていて、今後の生活に不安を感じる原因となっています。
その不安を解消するためには、シンプルに副業が有効で、
冒頭の検索キーワードからは、こうした背景が見えてきます。
しかしながら、サラリーマンが副業するにあたって大きな壁が存在しています。それは、
「就業規則」です。
ご存知の通り会社には「就業規則」というものがあって、その中で副業を禁止する規定が盛り込まれているのが普通です。
就業規則に副業の禁止規定があれば、それを盾に解雇ということもあり得るので、「サラリーマン 副業 ばれない」のように、会社に内緒で副業を行う、あるいはばれたら怖いのでそもそも副業はしないということにもなるでしょう。
法律的に見れば、就業規則は原則として就業時のルールを定めたものですから、本来ならば休日や退社後の行動まで拘束するものではないはずです。
(憲法で保障された就業の自由)
但し、副業のために遅刻や欠勤が多くなったり、競合する他社でのアルバイトによって会社固有の技術やノウハウが漏えいしたり、違法な副業をしていたことが結果的に会社の品位を損なう恐れがあったりする場合等は、就業規則の副業禁止は有効である、という判例も実際に出ています。
大原則として、本業に支障をきたしてしまってはいけないということですね。
本業に支障をきたさずに、限られた時間と労力を有効に使って稼げる、この条件を満たす副業が求められているワケです。
上記の事情を反映してか、今サラリーマンに人気の副業は、アフィリエイト、FX、ドロップシッピング、ネットオークション、ネット通販、クラウドソーシング、といったものが上位を占めています。
パソコン1台で、会社に申告せずに始められる手軽さで選ばれているのでしょう。
ところが一方で、“簡単に稼げる系の情報”も蔓延しきました。
副業に関する情報収集をしてみると、魅力的な誘惑がたくさんあると思いますが、残念ながらその多くは結果に結びつかない情報が多いようです。
いつの時代でも儲け話というのは、持ってくる側の人間が儲かるように出来ていて、儲け話を聞かされる側の人間が儲かることは滅多にありません。
油断していると、お金と時間と労力を失う落とし穴になりかねません。
副業で稼ごうとしたのに、お金と時間と労力を奪われているなんて嫌ですよね?
いきなりメールボックスの中に届いたメールの中にミラクルはないのです^^;
副業するにあたっては、今必要なお金を儲けるという視点と同時に、未来を素晴らしくするために儲けるという視点も意識してみては如何でしょうか。
一般的に「お金のためにいつも以上に働く」という動機だけでは、漠然としていてモチベーションが続きません。
そこで副業をスタートする前に「現状維持では不安の原因が解決できないこと」と「いつまでにいくらのお金が必要になるか」を理解したうえで、長期的にモチベーションを高めていくことが大切なのです。
「金持ち父さん」シリーズで有名なロバート・キヨサキ氏の書籍
(金持ち父さんのキャシュフロー・クワドラント)では、
経済状態によって、人のワークスタイルを次の4つに分類しています。
E・・・Employee (従業員)、
S・・・Self-Employed (自営業者)、
B・・・Business Owner (ビジネスオーナー)、
I・・・Investor (投資家)
書籍の中では、各人はお金に対する価値観がそれぞれ異なっているので、自分のタイプにあったやり方をするように薦めていますが、一番重要なことは「お金に関する知識を増やす」ということ。
E、S、B、Iの各々の特徴を把握し、自分は将来的にどのワークスタイルになっていたいのかをイメージすることが重要です。
副業をする動機は将来設計をする中から生まれます。
理想の未来を勝ち取るために必要なことに継続的に労力を投下することが、将来を見据えてのリスクヘッジになるからです。
将来、自分がどのような経済状態になっていたいか、
価値観をしっかり棚卸しすることが副業をスタートさせる第一歩です。
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