♪よ~く考えよぉ~。お金は大事だよぉ~、、、
某CMでお馴染みとなったフレーズです。
お金は私たちの生活にとても大事であるにも関わらず、お金との関わり方について小学校、中学校、高校、大学で体系的に学ぶことはありません。
そして、社会に出てからも自ら情報を得ようと意識しない限り、学ぶ機会がないのが実態です。
よって自然な流れとして、親、親戚、交友関係を始めとした身近な存在の「お金の価値観」に影響されていくことになります。
あなたは、邦題『となりの億万長者』(早川書房刊)という本をご存知でしょうか?
1990年代のアメリカでブームとなった本で、アメリカの富裕層研究の第一人者であるスタンリー博士とダンコ博士が、1万人以上の億万長者にインタビューとアンケートを実施して、統計的なアプローチで「億万長者」のスタンダードを明らかにした本です。
私たちの中で「お金持ち」と言えば、職業で言えば医師、弁護士、会社経営者(特にIT系^^)がまず頭に浮かびます。
そして、そのライフスタイルは、高級住宅地、もしくはタワーマンションに済み、高級車を所有し、デザイナーズブランドに身を包んでいる、どちらかと言うとハデハデなイメージが連想されるのではないでしょうか。
もちろん、そういった富裕層もいるのでしょうが、先ほどの本の中では、大半のミリオネア達の暮らしぶりが、まったく「普通」であったことが明らかにされています。
この本のタイトルが「となりの億万長者」なのは、本当にあなたのとなりに住んでいるような、ごく一般的な人々が実は資産家だった、という調査結果に基づいているのです。
ちなみに、気になる億万長者の7つのスタンダードとは、
1. お金持ちは収入よりはるかに低い支出で生活する
2. お金持ちは資産形成のために、時間・エネルギー・お金を重点的に配分している
3. お金持ちはお金の心配をしないで済むことのほうが、世間体を繕うことよりもずっと大切だと考えている
4. お金持ちは社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない
5. お金持ちの子供達は経済的に自立している
6. お金持ちはビジネスチャンスを掴むのが上手
7. お金持ちはぴったりの職業を選んでいる
いかがでしょうか? 結構当たり前なことが書かれている気がしませんか??
そうなんです。ごく普通の収入でも、「お金の使い方」によっては高収入の人より多くの資産を得ることが可能なのです。
しかしながら大多数の人は、「勤労によってお金を稼ぐ方法」は知っているのですが、冒頭で言ったようにお金との関わり方、特に「不労所得」や「賢いお金の使い方」については、家庭や学校、社会では教わる機会がないのです。
ここで興味深いエピソードを紹介しましょう。
「ターミネーター」シリーズで有名な俳優であり、前カリフォルニア州知事、そして日本でもシュワちゃんという愛称で親しまれているアーノルド・シュワルツェネッガー氏についてです。
多くの人は彼がボディービルダーや映画俳優として得た収入でミリオネアになったと思っていますが、実は、不動産投資により最初の1億円を作ったのだそうです。
彼はコツコツとお金を貯めては、それを頭金にしてサンタモニカやウェストロサンジェルス地区の小さな家を買い、それを貸して資産を増やしていきました。
そして、数件の家をアパートに買い替え、さらにそれらをまとめてオフィスビルへとステップアップしていったそうです。
このエピソードには大きな教訓が含まれています。
それは、ある程度まとまったお金が出来たらまず資産を買う、ということ。
ここで、資産の定義が重要になるのですが、「金持ち父さん貧乏父さん」に記載されている定義を引用しますと、ここで言う資産とは、あなたのポケットにお金を入れてくれるものであり、負債とはお金を奪っていくもの、なのです。
この定義は会計的な資産の概念とは異なります。
仮に100万円あったとしましょう。先ほどの定義に基づけば、100万円を元手として車を買った場合、ただ自分が乗り回す為に買ったのであれば、資産ではなく負債となります。
しかしながら、今急激に市場を伸ばしているカーシェアリングを目的として購入し、毎月あなたにキャッシュをもたらすのであれば資産になるのです。
もちろん、自分用に車を所有することは「自尊心」「達成感」に繋がりますので否定するものではありません。
一つの考え方として、元手そのもので車を買うのではなく、元手を投資して得たお金で車を買うという発想も大切なのです。
「となりの億万長者」を目指すには、「不労所得」や「賢いお金の使い方」についての知識を深めることが必要です。
そして知識を深めると同様に大切なことは、 行動すること です。
前述の億万長者のスタンダードの7つ目に、「お金持ちはビジネスチャンスを掴むのが上手」というものがありました。
始めからチャンスを掴むのが上手な人なんているでしょうか?
これは、日々実践を重ねている人が辿り着く境地だと思います。
『知識と行動力の二人三脚』でお金との良好な関係を築いていきたいですね。
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