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今回のブログテーマは、「あなたを豊かにする借金とは!?」です。
なかなか「借金」と「豊かさ」が同時に語られることってないですよね。
「当たり前だ!借金が人を豊かにする訳ないだろう!」
そんな声も聞こえてきそうです。
では早速ですが、2つの例で考えてみましょう。
あなたは会社にお勤めのサラリーマンかも知れませんね。
ひとつ質問ですが、あなたはご自身の会社の損益計算書と貸借対照表をご覧になったことはあるでしょうか?
計数に関わる仕事をしている方でない限り、なかなか会社の損益計算書や貸借対照表を見る機会はないかもしれません。
簡単に説明しますと、損益計算書はある期間で、いくら使っていくら儲けたのかを明らかにした表です。そして、貸借対象表とはその会社が創業以来築いてきた財産の、ある一定時点(期末)での残高状況を示すもので、いずれも企業にとってはとても大事な書類です。
今回は例題として、某大手転職サイトが調査した転職人気企業ランキングで1位に輝いたトヨタ自動車の損益計算書と貸借対照表を見てみたいと思います。
(人気ランキング調査期間:2015年3月20~26日、ビジネスパーソン5,000人を対象としたアンケート調査結果)
ちなみに、上位のランキングを見てみますと、1位トヨタ自動車、2位グーグル、3位ソニーとなり、5年連続1位だったグーグルをトヨタが逆転しました。
トヨタは営業利益・純利益ともに2年連続で過去最高と業績好調で、さらにグローバル市場で持続的に成長するためにダイバーシティを積極的に推進しています。ダイバーシティとは、多様な人材を積極的に活用しようという考え方のことで、2014年に理系女子学生のキャリア構築支援を狙いとした「トヨタ女性技術者育成基金」を設立したり、2015年には初の女性役員を登用しています。これらが女性を中心とした支持の拡大につながり、男女ともに総得票数でグーグルを抜いたことが、首位奪還につながったようです。
では話を戻しましょう。
以下がトヨタ自動車の損益計算書、及び貸借対照表です。
(2014年4月1日から2015年3月31日まで)
貸借対照表の赤い枠で囲った数字が、いわゆる会社の借金です。
1年以内に返済予定の借金が3,915億円、1年以上の長期に渡って返済予定の借金が約1兆円ありますね。
一方で、損益計算書を見てください。この期間に稼いだ営業利益は2,751億円です。
如何でしょう。
金額の単位が大きくてピンとこない部分があるかも知れませんが^^;、実に営業利益規模の約5倍の借金があることになります。
でも、人気ランキングは堂々の1位です。
さらに先ほど言ったように営業利益・純利益ともに2年連続で過去最高と業績好調、な会社です。
そうなんです。
会社経営という観点で見れば、必要な借金をして、必要な買い物を行い(投資や仕入れをして)、結果として利益を最大化するというプロセスは当然のように行われていて、借金が即悪いものだ、とはなりません。お金の使い道が重要だからです。
上記のように会社が借金をして経済活動を行うことに関して言えば、あなたも疑問を持たないのではないでしょうか?
むしろ無借金経営をしている会社のほうが珍しい、とすら感覚的に感じているかもしれません。
では、これを個人に当てはめてみたらどうでしょう。
同じように例を挙げてみます。
あなたが1億円の家を買いたい、とします。
普通のサラリーマンで1億の蓄えがある方はなかなかいないので、銀行から借金することになります。そして、借金をすれば当然返済しなくてはいけません。
話を簡単にするために面倒な利息計算を省略して考えた場合、20年で返済しようとすれば年間500万円を返済し続けることになります。月々40万円程です。
「40万円って、今の月収じゃん!そんな買い物したら破産だよ!!」
そう思われるかも知れません。
でも、先ほどのトヨタの例のように「1億円の家は“仕入れ”である」と考えた場合はどうでしょう。
仮に1ヶ月50万円で人に貸せるとしたらどうですか?
(1億円の豪邸です。1ヶ月50万円でも安い値段設定かもしれません。)
50万円-40万円=10万円 ですから、
逆に1ヶ月当たり10万円程の現金を手にすることが出来るのです。
そして20年後には借金の返済も終わり、50万円全てが利益になります。
以前のブログ記事にも書きましたが、私達は子供の頃から
借金=悪
という考え方を刷り込まれて育ちます。
言うまでもありませんが、生活費が足りないからという理由からしてしまう借金は、あなたに現金をもたらすものではありませんから「悪い借金」ということになります。
でも、上記の例のように現金を生み出し、あなたの生活を豊かにする「良い借金」も存在します。
このことを理解することは、あなたの人生を豊かなものにする可能性があるのです。
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